卵を大量生産する大型養鶏は窓がないウインドレス鶏舎で鶏を飼います。鶏は一生太陽を見ることはありません。その上鶏舎はせまいところにギュウギュウ詰めで止まり木もない状態なので免疫力が低下します。そのため抗生物質などの薬剤が使われ、耐性菌が発生します。餌はもちろん輸入のポストハーベスト農薬が散布された輸入穀物が主体です。過剰に安いことはいろいろな問題を生みます。中小の良心的な養鶏場、自然卵を生産している所の卵を食べることが安全の近道です。卵はえさや水や飼い方がすぐ味に反映します。
- ナチュラルココの扱っている草薙さんと山崎さんの卵は鶏に国産の餌を発酵させて食べさせています。鶏舎も開放的です。鶏ものびのびと育っています。
- 動物性の油、餌を使うと卵の味が落ちるそうです。
- 有精卵は生命力が違うと言われています。有精卵は受精しているので条件さえ整えば雛が生まれます。一般の卵は雌鶏だけが檻の中にいて受精していないので雛になることはありません。
- 抗生物質・合成抗菌剤の投与は鶏の場合、ふ化後10週間を超えた採卵開始前の鶏及び成鶏に対しその使用は禁止されています。卵で検出されると違法ですが検出されない程度でも影響が出ることが考えられます。また鶏の抗生物質による耐性菌が人間の耐性菌にも影響を与えているという説もあります。EUのように過密に飼うのをやめる方向がのぞましいのです。
- ほとんどの鶏は輸入のポストハーベスト、遺伝子組み換えの餌を食べています。また色を濃く、美味しそうに見せるために、輸入とうもろこしや着色料を含んだ飼料を与えることもあります。国産の餌で育てた鶏の卵は自然な黄色をしています。(色が薄いのが良いというわけではありません。薄いのはミネラルが欠乏が考えられます。)
- 白身が盛り上がっていると新鮮な卵という説がありますが、この説は間違いで新鮮な卵は黄身の盛り上がり方で見分けます。
- 卵は一般的には塩素水で洗浄されますが本当は洗わない方がいいと言われています。洗うと卵の周りのクチクラ層がとれ鮮度が落ちやすくなります。
- 卵の中毒でサルモネラ菌による中毒があります。最近は薬剤耐性菌が増えているので中毒になっても抗生物質が効きづらいそうです。汚染された卵は2万個に1個ぐらいと推定されています。しっかりと火を通す、冷蔵庫で保管するなどの対策が必要です。サルモネラ菌は日光に当たると死滅します。光が入らないウインドレス鶏舎が増加したことと、密飼いで抗生物質の使用が増えたことが、サルモネラ菌がこれほど問題になる原因といわれています。