日本で主に食べられる食パンはアメリカ型の食パンです。ふわふわで白いこれらのパンが健康に良くないと言われているいくつかの理由があります。
- 原料小麦はほとんどが輸入のポストハーベスト小麦を使っています。
- トランス脂肪酸を多く含む、マーガリン、ショートニングなどがかなり使われています。
- 発酵に使われるイースト菌を増殖するために化学物質を含むイーストフードが使われています。
- 小麦は一般に精白された中心部分のものが使われます。
また、一部の大手パンメーカーでは発ガン性が確認されている臭素酸カリを使っている製品もあります。
天然酵母と国産小麦でつくったパンを食べましょう!
健康にいい発酵食品の天然酵母パンは重量感があっておいしいです。小麦粉も国産の全粒粉または皮に近い部分を含んだものがいいと思います。石臼を使って製粉した小麦は粒子が壊れていないのでパンがむやみに膨らまずもっちりしています。ふわふわ感を追わずこのようなずっしりパンに慣れることが健康の秘訣です。
- パンの原料は輸入小麦が多いです。ほとんどがポストハーベスト農薬を使っていて、輸入後の日本での検査でもかなりのものに残留農薬が検出されています。ポストハーベスト農薬を使っていない国産小麦には残留農薬が検出されることはほとんどありません。
- マーガリン、ショートニングなどにはトランス脂肪酸が多く含まれていることが多く、この悪玉脂肪酸は体に悪いので欧米では規制されています。心臓病やがんの原因とされています。
- イーストフードは醗酵促進剤で発酵時間を短縮するので大量生産するために使う添加物で硫酸カルシウム、塩化アンモニウムなどが含まれています。製品になった時に残留が検出できない場合、マーガリンなど一時原料に混合してある場合などは添加物表示の義務はないのでイーストフードを使っていても必ずしも表示されているとは限りません。
- 原料となる小麦からパン用小麦粉ができる歩留りは70%です。主に中心部分なので周辺部分のミネラルが多い部分はパン用小麦粉にはなりません。原料小麦にはふすまは約10%含まれています。全粒粉はふすまごと挽いた小麦なのでふすまも含まれています。全粒粉は酵素、脂肪分などが含まれるため酸化しやすく賞味期限が短くなっています。
- 小麦は一般にロールで製粉しています。この場合、小麦が細かく製粉され損傷でんぷんが出るのでパンにするとふくらみやすくなっています。石臼挽き小麦はやや粒が荒く破砕でんぷんも少ないのでふくらみが悪いのですが風味がよくワイルドな苦みがあり天然酵母のパンには向きます。